2020年 北嶺中学校 算数(2)
問題は標準札幌校ホームページの北嶺中学過去入試問題からダウンロードできます。
大問3
(1)
問題文には、
「1人に6個ずつ配ることにしましたが、生徒が4人増えたので13個足りなくなりました。」
とあります。
もし生徒が4人増えなければ、6×4=24(個)は配らなくてもよかったので、
チョコレートは24-13=11(個)余っていました。
最初にいた人数のままだとすると、
5個ずつ配れば25個余り、6個ずつ配れば11個余るので、
生徒は(25-11)÷(6-5)=14(人)いたと分かります。
(2)
①
5個ずつ配った場合、
1人は3個しかもらえず(この段階で、2個不足です)、
8人は全くもらえません(ここでは新たに5×8=40個不足です)。
よって、2+40=42個の不足になります。
また、4個ずつ配った場合には61個余るので、
生徒は(42+61)÷(5-4)=103(人)いることが分かります。
以上より、あめの個数は4×103+61=473(個)です。
また、1年生は、2年生より7人少ないので、
(103-7)÷2=48(人)と分かります。
②
まず、人数を確認します。1年生は48人、2年生は48+7=55(人)、3年生は48÷6=8(人)です。
次に、あめの個数を面積図で表します。
そして、2年生は1年生より1×55=55(個)多くあめをもらっており、
3年生は1年生より2×8=16(個)多くあめをもらっています。
人数の合計は48+55+8=111(人)なので、
面積図の白い部分は、111の倍数と分かります。
面積図の、赤と青の部分を除いたあめの数は、
473-55-16=402(個)に100個以上加えた数であり、
かつ、111の倍数です。
増やしたあめの個数を最少にするとき、
あめは111×5-402=153(個)を増やすことになります。
大問4
まず、問題文にある3つの条件をよく読み、理解することに努めましょう。
このとき、「2方向から同時に1つの場所に向かって流入するのか」など、
条件にない状況が気になります。
よって、次に、グラフの分析をして問題文に書かれていない条件を探りましょう。
さらに、小問の(1)~(4)をあらかじめ読んでみましょう。
すると、(4)で11分後の状況が問われています。
よって、スタートから順番に11分後までを考える、という方針を決めます。
また、立体で考えると作図に時間がかかるので、
上から見た9マスをかきながら考えます。
では、グラフを分析しながら、11分後までを考え、
そのあとに小問に取りかかります。
グラフを分析すると、以下のように分かります。
3分後
6分後
6分後から先は、②と④の場所からそれぞれ3方向に水が流出します。
8分後
よって、2方向から同時に水が流入してもよい、という規則が分かります。
8分後から先は、それぞれ下図のように水が流出します。
9分後
9分後から先は、⑥と⑧に入っている2㎤が
3方向(⑥から③⑤⑨へ、⑧から⑤⑦⑨へ)に流出します。
2㎤が3方向へ流出するので、⑥と⑧が空になるまで
2÷(1×3)=1/3分⇒40秒かかります。
9分40秒後
9分40秒後から先について、
①の2/3㎤の水が2方向に1/3㎤ずつ分かれるので、
①は1/3分⇒20秒で空になります。
10分後
10分後から先について、
③、⑤、⑦、⑨が20秒で空になります。
10分20秒後
10分20秒から先について、
⑥と⑧が、(9分後から先と同じのように)40秒で空になります。
11分後
ここまで分析したあと、小問を見てみると、
すべての問題を解き終えていることに気がつきます。
各段階で「本当に合っているのだろうか」と不安になった場合には、
9マスの水の量の和を求めて、12㎤になっているか確認しましょう。
(1) 4㎤
(2) 4個
(3) 9分40秒
(4) 2と2/3㎤