2019年 北嶺中学校 理科(3)

大問3

(1) 答えはエの二酸化ケイ素です。

 

(2) 答えはオのメタンハイドレートです。

これは、メタンガスが氷に取り込まれた固体の結晶です。

高圧で低温の深海の、さらに海底下に存在しています。

日本の沿岸に大量に埋まっているとも言われています。

ニュースを見たり新聞を読んだりするときには、

政治や経済だけでなく、科学技術についても関心を持っておきましょう。

 

(3) 下線部(う)の「とけて」は、三態変化の融解という意味です(「融ける」)。

融解は、固体から液体になることを言います。

選択肢の中で融解が起こっているのは、エです。

一方、選択肢のアイウオは、水溶液になる際に用いられる「溶ける」です。

 

(4)

① 水が0℃のときを基準として、考えていきます。

 

結果として、60+160=220(g)の水ができ、この水の温度は30℃です。

水が0℃のときを基準として考えると、熱量は220(g)×30(℃)=6600(cal)となります。

 

30℃の水220g(6600cal)のもとになっているのは、60gの水と15℃の水160gです。

60gの水は何calかわかりませんが、15℃の水160gは160(g)×15(℃)=2400(cal)です。

 

6600calのうち、15℃の水160gからは2400calがきています。

残りの6600-2400=4200(cal)は、60gの水に含まれていたことがわかります。

60gの水の温度は、4200(cal)÷60(g)=70(℃)となります。

 

考え方のイメージを図で表すと、下のようになります。

 

② 40℃の水100gには、100(g)×40(℃)=4000(cal)の熱量があります。

0℃の氷50gを0℃の水50gにするのに、4000calの熱量が必要だったとわかります。

よって、氷1gを水1gにするのに必要な熱量は、4000(cal)÷50(g)=80(cal)です。

 

③ 20℃の水100g入ったビーカーに氷を入れた場合、

A まず、氷をとかすのに熱量を使う。このとき、氷がとけてできた0℃の水ができる。

B 次に、温度が一定になる。

という2段階の過程を経て答えが出ます。

 

20℃の水100gには、100(g)×20(℃)=2000(cal)の熱量があります。

 

5gの氷を入れた場合

A 氷を0℃の水にするには、80(cal)×5(g)=400(cal)の熱量を使います。

残りの熱量は2000-400=1600(cal)です。

B 水は全部で100+5=105(g)なので、温度は1600(cal)÷105(g)≒15(℃)になります。

 

10gの氷を入れた場合

A 氷を0℃の水にするには、80(cal)×10(g)=800(cal)の熱量を使います。

残りの熱量は2000-800=1200(cal)です。

B 水は全部で100+10=110(g)なので、温度は1200(cal)÷110(g)≒11(℃)になります。

 

15gの氷を入れた場合

A 氷を0℃の水にするには、80(cal)×15(g)=1200(cal)の熱量を使います。

残りの熱量は2000-1200=800(cal)です。

B 水は全部で100+15=115(g)なので、温度は800(cal)÷115(g)≒7(℃)になります。

 

よって、正解は下図のようになります。

問題文の指示「グラフに点を描くこと」を、絶対に忘れないようにしましょう。

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