2019年 北嶺中学校 算数(3)

 

(1) 下の表について、①~⑫の順番で考えていきます。

 

① Aは、合計45㎏の荷物を運びます。

すでに1個5㎏の荷物を3個運ぶことが決まっているので、

さらに持つことができる荷物の重さは、45(㎏)-5(㎏)×3(個)=30(㎏)です。

よって、1個3㎏の荷物は30(㎏)÷3(㎏)=10(個)運ぶことになります。

①=10

 

② 10+3=13

 

③ ①と同じように考えます。

45(㎏)-5(㎏)×6=15(㎏)、15(㎏)÷3(㎏)=5(個)、

③=5

 

④ 5+6=11

 

⑤ 1個3㎏の荷物を運ばないので、1個5㎏の荷物で合計45㎏の重さにします。

45(㎏)÷5(㎏)=9(個)より、⑤=9となります。

 

⑥ 0+9=9

 

⑦ Bは、合計30㎏の荷物を運びます。

1個5㎏の荷物は運ばないので、1個3㎏の荷物で合計30㎏の重さにします。

30(㎏)÷3(㎏)=10(個)より、⑦=10となります。

 

⑧ 10+0=10

 

⑨ 30(㎏)-3(㎏)×5(個)=15(㎏)、15(㎏)÷5(㎏)=3(個)、⑨=3

 

⑩ 5+3=8

 

⑪ 30(㎏)-5(㎏)×6(個)=0(㎏)より、1個3㎏の荷物を運ばないことが分かります。

⑪=0

 

⑫ 0+6=6

 

(2) (1)より、表が下のように完成しました。

この中で、AとBとの荷物の合計が19個になるような組み合わせを考えます。

 

以上の3通りが見つかります。

 

(3) 1回の往復で、

・Aが1個5㎏の荷物を9個運ぶ。

・Bが1個3㎏の荷物を10個運ぶ。

ということを、くり返します。

 

すると、5回目の往復で

・Aは1個5㎏の荷物を9×5=45(個)運んだ。

・Bは1個3㎏の荷物を10×5=50(個)運んだ。

となり、荷物は全て運び終えたことになります。

表にすると、下のようになります。

 

 

(4)

【あ】 Aが運ぶ荷物の合計は、(1)より、15個・13個・11個・9個の4種類です。

Aは5回運ぶので、最も少なくて9(個)×5(回)=45(個)の荷物を運びます。

 

【い】 うっかり、15(個)×5(回)=75(個)と答えてしまいそうです。

しかし、Aが荷物を15個運ぶとき、その荷物の内容は全て1個3㎏の荷物です。

1個3㎏の荷物は全部で50個しかないので、75個も運べません。

 

そこで、

上の表のように、荷物の個数の範囲で、できるだけたくさん運ぶことを考えます。

このとき、Aの運ぶ荷物の個数は65個です。

 

【う】 【い】で考えた組み合わせの「合計15個」を1回だけ「合計13個」に変えると、

運ぶ荷物の個数は65個から63個に減ります。

また、先ほど変えた「合計13個」を「合計11個」に変えると、運ぶ荷物の数は63個から61個に減ります。

 

このことから、何が考えられるでしょうか。

1回で運ぶ荷物の合計は、15個・13個・11個・9個の4種類で、その差は2ずつです。

よって、【い】の組み合わせからは、Aが運ぶ荷物は、最大で65個となる

まずは15個を1回やめて、13個にする → 最終的に63個を運ぶ

さらに13個を1回やめて、11個にする → 最終的に61個を運ぶ

さらに11個を1回やめて、9個にする → 最終的に59個を運ぶ

……

 

というように、最終的にAの運ぶ荷物の個数の合計は、最大(【い】)から最小(【あ】)まで

65 → 63 → 61 → 59 → …… → 45

の11通りが考えられます。

 

【え】 Bが1回で運ぶ荷物の合計は、(1)の表より、10個・8個・6個です。

Bは5回運ぶので、最も少なくて6(個)×5(回)=30(個)の荷物を運びます。

 

【お】 Bが10個を運ぶとき、その10個は全て1個3㎏の荷物です。

この1個3㎏の荷物は、全部で50個あります。

Bが10(個)×5(回)=50(個)運んでも、

【い】のように運ぶ数が実際の荷物の個数を超えることは、なさそうです。

よって、Bは最大で50個の荷物を運ぶことができます。

 

【か】 【え】と【お】により、Bの運ぶ荷物の数は30個から50個の範囲だと分かります。

また、1回でBの運ぶ荷物の数は、10個・8個・6個の3種類ありますが、

その差は2個ずつです。

 

よって、【お】の場合の10(個)×5(回)=50(個)のうち、

1回を「10個」から「8個」に変えると、運ぶ荷物の総数は50個から48個に減ります。

さらに、「8個」から「6個」に変えると、運ぶ荷物の総数は48個から46個に減ります。

 

そこで、【う】と同じように考えます。

最終的にBの運ぶ荷物の個数の合計は、最大(【お】)から最小(【え】)まで、

50 → 48 → 46 → 44 → …… → 30

の11通りが考えられます。

 

(5) 運ぶ荷物について、AがBより少ない場合を考えます。

荷物は全部で95個なので,95÷2=47.5より、Aの荷物は47個以下と分かります。

 

(4)より、Aの運ぶ荷物は最小で45個です。

その後、運ぶ荷物の個数の合計は2個ずつ増えるので、

Aの運ぶ荷物は、45個のときと、47個のときとの2通りだとわかります。

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