2015年 立命館慶祥中学校 算数(2)
今回は、大問Ⅱと大問Ⅲを取り上げます。
例年、大問Ⅱでは数の性質・比と割合・速さなど文章題の小問が5題、
大問Ⅲでは平面図形・立体図形の小問が5題出題されます。
近年は大問Ⅲの最後の小問で、やや発展的な内容の出題が見られます。
大問Ⅱ・Ⅲに並ぶ小問は、そのほとんどが標準札幌校のテキストや講習会の教材、
テスト等で何度も解いている問題です。
SPコースの認定基準が8割近い得点率に上ることを考えれば、
SPコース志望者は、大問Ⅰの計算5題を含めて、是非とも大問Ⅰ~Ⅲの計15題を全問正解したいところです。
大問Ⅱ
〔1〕
面白さ☆ 難度A
男子生徒の人数を⑰、女子生徒の人数を⑮とすると、⑰-⑮=②が50人にあたります。
全生徒数は、50÷2×(17+15)=800(人)です。
答え 800人
〔2〕
面白さ☆☆ 難度A
男子どうし、女子どうしは、それぞれ全員が同じ得点だと考えます。
クラスの平均点は、女子の平均点を 5×24÷40=3(点) だけ上回っているので、
男子の平均点は 65-3+5=67(点) になります。
下のように天びん算で解いても,簡単に求められます。
答え 67点
〔3〕
面白さ☆☆ 難度A
2、0、1、5、1、9 の6個の数の並びがくり返します。
(2、0、1、5、1、9)を1つのグループと考えると、1つのグループの中に1が2個あるので、
2015÷2=1007あまり1より、1008番目のグループの最初の1で数字の列が終わります。
よって、0が出てくる個数は、1008回です。
答え 1008回
〔4〕
面白さ☆ 難度A
起きている時間は 24-24×(1-3/4)=18(時間) です。
そのうち、学校にいた以外の時間は 18×(1-1/3)=12(時間) なので、
家で勉強していた時間は、12時間×1/5=2.4時間=2時間24分です。
答え 2時間24分
〔5〕
面白さ☆ 難度A
タツオ君とケイタ君の速さの比は 100:100-5 = 100:95 = 20:19 です。
よって、2人が同時にゴールするためには、
タツオ君がケイタ君の20/19倍の距離を走ればよいことになります。
タツオ君は 100×20/19-100 = 100/19 = 5と5/19(m) 後ろからスタートします。
答え 5と5/19m
大問Ⅲ
〔1〕
面白さ☆ 難度A
図のように、A~Dの4つの点をとります。
このとき、AC=6㎝、BC=3㎝より、
三角形ABCは1辺6㎝の正三角形を2等分した三角形であることがわかります。
角ACB=60度より、角ACD=90-60=30(度) なので、
(あ)の角度は (180-30)÷2=75(度) です。
答え 75度
〔2〕
面白さ☆ 難度A
対角線BDを引いて、四角形BEDFを2つの三角形に分割すると、
それぞれの三角形の底辺と高さが、条件として与えられていることがわかります。
斜線部の面積は 8×16÷2+9×10÷2=109(㎠) になります。
答え 109㎠
〔3〕
面白さ☆☆ 難度B
(ア)の部分の面積と(イ)の部分の面積が等しいので、
両方に白い部分の面積を加えると、半円の面積とおうぎ形の面積が等しいことがわかります。
(あ)の角度を□度として式を立てると、次のようになります。
8×8×3.14÷2 = 24×24×3.14×□÷360
(□÷360) = (24×24×3.14)÷(8×8÷2×3.14) = 1/18
のように考えて、
□ = 360÷18 = 20(度)
になります。
答え 20度
〔4〕
(1)
面白さ☆☆ 難度A
図1の立体に使われている1辺1㎝の立方体の個数は、
上から順に
1段目・・・1個
2段目・・・1+1×4=5(個)
3段目・・・5+2×4=13(個)です。
よって、図1の立体の体積は 1×1×1×(1+5+13) = 19(㎤) です。
答え 19㎤
(2)
面白さ☆☆☆☆ 難度B
図3の立体を分割すると、次のように3種類の立体に分けられます。
1個あたりの体積は、
A ・・・ 1×1×1×11 = 11(㎤)
B ・・・ 2×2÷2×2÷3 = 4/3(㎤)
C ・・・ 2×2÷2×1=2(㎤)
なので、図3の立体の体積は、11×1+4/3×4+2×8 = 32と1/3(㎤) になります。
答え 32と1/3㎤