2006 先輩からのメッセージ

標準札幌校で学んだ先輩達は、今年も多くの難関大学・学部を見事突破しました。
その先輩から今年も中学合格を目指す後輩たちに「激励のメッセージ」が届きました。

松井甫雄 (ほたか) さんは、2012年度の東大卒業式で総代を務めました。

松井さんは、2012年3月23日に東京大学医学部医学科を卒業しました。
東大安田講堂で行われた卒業式において、理系5学部1787人の卒業総代として英語で答辞を述べました。

北嶺中・高等学校の世界で活躍する先輩達から | 答辞の本文 (日本語)

東京大学理科Ⅲ類1年 松井甫雄さん

2006年北嶺中・高卒業

合格した今、中学入学時から続いていた長い夜がようやく明けた感じがしています。医師の道に進みたいという希望は、漠然とではありますが、小さい時からありました。

中1の時に担任の先生との面談で、「いまの成績を維持できれば東大(や)医学部をめざしても可能だ。」と言われたのを「東大医学部」と聞き間違えたことから、志望校は東大理Ⅲとしました。大学では基礎医学をしっかり学び、関心のある心臓血管外科の研究や臨床など、将来進む道を見つけたいと思っています。

高校時代は能の稽古のほかに、様々なことに意欲的に取り組みました。特に他の言語を学習することがとても楽しく、覚えようと随分努力をしました。その甲斐あって、英検は一級を取得できました。

後輩の皆さんには、何か一つでよいから興味をもち、その一つを起点にして様々なことに関心を広げていって欲しいと思います。
私の場合では、飛行機に関心があったので、飛行機のことを調べていくうちに、垂直尾翼に描かれている国旗や機体に書かれているその国の言葉を自然に覚えてしまいました。さらに国旗からその国への関心が強まり、国情を調べることにもつながっていきました。

小学1年の初めから標準に通いましたが、小学生の時に、知的好奇心を育むことは、とても大切だと思います。
「なぜ、どうして、知りたい」との思いは、論理的思考を鍛えていきます。
標準の教材や指導は、そのような好奇心を誘ってくれるには十分でしたし、それを解決する目を育んでくれたと思っています。

東京大学文科Ⅱ類1年 梶 敬さん

2006年北嶺中・高卒業

どうせ目指すならナンバー1。私の東大志望の理由でした。「合格できてよかった!」これはいまの心境です。厳しい受験勉強でしたが、最後まで諦めないでよかったと思います。大学では勉強以外にサークル、アルバイトなど、とにかく様々なことに挑戦したいと思っています。そのことは、将来の希望である公認会計士のような専門職に就いたとき直接的・間接的に生きてくるものと信じています。

中学受験の頃を振り返ってみると、いまよりずっと一途に勉強をしていたと思います。周りのことはすべて親が準備し、支援してくれたので100%受験に集中できました。受験の意味もよくわからずにただ必死に取り組んでいたことを覚えています。

標準で学んだことは、中学はもとより大学入試にも役立ったと思います。東大の二次試験の社会科では、標準で学んだ知識が実際に役立ちました。小学生の頃に様々な問題に触れることは、勉強への興味や面白さへの基盤となり、継続的な学習意欲が身につきます。

これから受験を控えている人は、机上だけの勉強に留まることなく、様々なことにチャレンジして欲しいと思います。集中力が増すだけでなく、視野も広くなり理解力がまします。

北海道大学医学部1年 福田直樹さん

2006年北嶺中・高校卒業

現役で合格できてほんとうによかったと思っています。仮に浪人していたとしたら、いまの気力を保てるか自信ありません。医学部に入学しますが、医学の道も含めて、将来どのような道に進むかはまったく未定の状態です。若いうちにやってみたいことはたくさんありますし、医師になるにしても平凡な道ではなく、例えば、貧しい国の人たちの役にたてるような医師になるのも選択肢の一つだとも思います。入学後は旅行や音楽など、勉強以外にも有意義な時間をたくさん過ごしたいと考えています。

これから中学をうける皆さんには、入試勉強はそのときだけのように思いがちですが、実際には大学入試にも繋がっていると思ってください。私の高校では、中1の時成績が上位だった者は殆ど卒業まで上位にいます。ただ「合格すればよい」という気持ちではなく、少しでも上位で合格しようとする気持ちをもって励んでください。また、標準の勉強は中学入学後も大いに役立ちます。特に国語のレベルは標準のレベルと変わりないと思います。北嶺では、標準の出身者がいつも上位にいますが、標準の先生方には、私たちのときと同じように、強い信念を持って後輩を指導して欲しいと思います。

北海道大学医学部1年 諸星直輝さん

2006年北嶺中・高校卒業

入試直前の時間と比べて、結果発表までの時間はとても長く感じました。入学の準備に追われているいまは、結果の発表は既に遠い過去の出来事のように思われます。大学では専門課程以外に、コンピーター関連に興味があるので、人工知能などプログラミングの研究を是非やってみたいと考えています。

高校時代の勉強は、とても真剣に受験勉強に取り組んだとはいえませんが、時間を短くして効率的にやることを心がけていました。さらに性格上だらだら長期間やり続けることは苦手なので、短期間に集中して勉強することを目指していました。勉強はサボりすぎると後が大変ですが、やりたくない勉強に時間をさくのも無駄です。やると決めたときに集中してしっかりやることだと思います。

標準のお蔭で中学入学後もまったく勉強には苦労しませんでした。名前の書き忘れで追試になるなどケアレスミスは相変わらず直りませんでしたが…。

北海道大学医学部1年 松山 圭さん

2006年北嶺中・高卒業

前期試験の2次が終わったときは、すっかり不合格と思い込み、後期に向けて面接練習をしようと考えていました。いまはホッとしていますが、合格できたのは運が強かったように思えてなりません。北大医学部に決めたのは、地元であること、総合大学なのでいろんな学部の学生や教授に出会う機会があると考えたからです。将来は医師になろうと思いますが、父を見ていると医師は体力も必要だと思います。大学ではその意味でもスポーツクラブに入りたいと考えています。それに高校時代に入っていた将棋も続けたいと思います。高校の将棋部では、2~3年にかけて部長をしていましたが、このとき全道大会の団体戦で優勝しました。この経験は私にとって貴重な財産になっています。

後輩に何かアドバイスをしたいと考えますが、いまは倍率も高く、参考になるようなことは思い浮かびません。ただ北嶺の先生は標準と同様に優秀な先生が多いだけでなく、割の合わないようなことでも引き受けてくださり、適切にアドバイスをしてくれます。厳しい受験勉強だと思いますが、何とか合格して、北嶺に入って欲しいと思います。

一橋大学社会学部1年 大西奈穂さん

2006年札幌聖心女子学院卒業

東京にある国立大学をめざしていました。法学部志望でしたが、数学に自信がなかったので社会学部に変えました。浪人覚悟で一橋大だけを受験しました。受験勉強付けの生活でしたので、いまは開放感でいっぱいです。でも人生の中の猛勉強はこれから、さらに頑張ろうと思います。大学生活は人生の中でも比較的自由に使える時間が多く、貴重な時期だと思うので、たくさんのことを経験したいと思います。

アルバイトやサークル活動、ボランティアからNGO活動まで、幅広い活動を通して様々な人たちと知り合いになりたいと思います。高校でも環境問題などの深刻な社会問題を勉強していました。

中学入学時は、標準に通っていたときにできた友達も一緒に入学したので、当初はとても心強く感じました。いま中学受験をめざして頑張っている人には、勉強だけの毎日を送るような、心にゆとりのない生活ではなく、時には自分の趣味や好きなことを思いっきりやってみることを勧めます。勉強と自分のやりたいことの時間のバランスを考え、気分転換を上手にしながら合格して欲しいと思います。

PA GE TOP